月島3丁目の路地の一角で「牛もつ元気」を営む大矢さん。創業は平成9年(取材時で23年)。店を始めたきっかけは友達にふるまった牛もつをほめられたこと。その変わらぬ味と大矢さんの人柄にひかれて、連日常連さんが通い、遠方からテレビや情報誌を見てやってくるお客さんがあとをたちません。もともとお持ち帰り用の店を自宅を改造してオープンしたところ、だんだん地元の人が集うようになったと言います。お店を取材した日は小雨がぱらつきビニールの屋根が掛けられていましたが、普段は路地の風情と、屋根の間に見える夕空、そして、通りゆく風や人のまちの気配を感じながら、ぜいたくな時間が流れていきます。地元の人も、そうでない人も入り混じって、楽しいひと時を過ごせる貴重な場です。