月島3丁目の路地の一角で「牛もつ元気」を営む大矢さん。創業は平成9年(取材時で23年)。店を始めたきっかけは友達にふるまった牛もつをほめられたこと。その変わらぬ味と大矢さんの人柄にひかれて、連日常連さんが通い、遠方からテレビや情報誌を見てやってくるお客さんがあとを…
「常連がいいお店を育てる」と言われることもありますが、「牛もつ元気」のお客さんにその魅力を訪ねると、味はもちろん、「常連さんの人柄の良さ」というフレーズが異口同音に飛び出します。あけっぴろげな地元の常連さんたちは、互いに思ったことをはっきり言いあうこともあるそうで…
「月島を出ようと思ったことは一度もない」「ほかでは暮らせない」という大矢さん。長屋の暮らしの中で当たり前にしみついてきた挨拶、声掛け、困った人がいたら助ける、といったつながりを大切にし、今も続けています。思ったことをストレートに口に出す性分は下町気質なのでしょうか…
大矢さんが月島3丁目の路地の一角で「牛もつ元気」を一人で初めて23年(取材時)。過去にお店の存続にかかわる出来事と言えば「狂牛病」。牛肉が一切世の中に出回らない時に、大矢さんは常連のアドバイスで「おでん」に切り替えて約3年営業し、窮地を乗り越えたそうです。その後も…
かつては清澄通りの月島橋のたもとにあった消防署(京橋消防署月島出張所)。そこに勤務する消防署員だった大矢さんの父は、非番の日には下駄職人として知られていたそうです。下駄の歯継ぎが得意で、できあがった品物をお得意さんのところに届けるのは、(女性ばかり!)7人姉妹のう…
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