昭和30年生まれの左さんの、小学生時代の遊びの記憶。
マルハとは大洋漁業のことです。黒野富太郎さんのお話にも出てきましたが、隅田川沿いに工場や製氷工場がありました。左さんたちはよくその建物内にも忍び込んでいたようですが、ある時、製氷室の中に閉じ込められてしまった…という記憶です。
黒野さん同様、製氷工場の氷をなめたり、小型のクジラの解体・梱包の際に出た余りの肉を持って帰って食べたり…。大手水産加工会社がいくつかあったこのエリアならではの思い出です。
ちなみに、会社に忍び込んだり…といったいたずらは、小学生で卒業したとのことです。
左久作さん
昭和30年月島生まれ。月島第一小学校卒業。日本で唯一の江戸鍛冶。祖父・父を継いで三代目左久作となるが、江戸鍛冶としての血筋をたどると江戸時代初期にまで遡る。
大工・木工職人等からのオーダーメイドで274種類の刃物を作る。包丁・刀など人を殺傷する刃物は一切作らない(包丁研ぎは承ります)。
(外部リンク)
江戸刃物鍛冶の系統―「左久弘」系について