大山隆三さん(昭和26年生まれ)の生活の記憶。
沖縄から上京してきた大山さんのお父さん(大正7年生まれ)は、志願して陸軍に入り、やがて二・二六事件に巻き込まれます。その後、月島警察署勤務の警察官となり、当時、月島12丁目にできた臨港駐在所に配属されました。
当時の月島12丁目は、新月島川にかかる新島橋を渡った向こう側、現在の勝どき5丁目6丁目のある場所で、大山さんが暮らした昭和20年代後半から30年代前半は、周囲に建物は少なかったそうです。
駐在所は「1人の警察官が家族とともに居住する場所」。臨港駐在所は戦後間もなくできたようです。
しかし、大山さんが小学校4年生の時に廃止になり、祖父母の住んでいた長屋に家族で引っ越しました(月島3丁目にある現在の自宅。当時は6丁目)。2階の6畳と4畳半に一時6人で暮らしていたそうです。
ちなみに動画の最初の写真は、お父さん(左から2番目)が昭和15年に警察官となった時に、西仲通りの派出所で撮影した貴重な一枚です。
大山隆三さん
昭和26年月島生まれ。
月島第二小学校、月島第二中学校卒業。
祖父の代から数えて月島で三代目。職業は元寿司職人。
父は月島警察署の警察官。人情味のある人柄は多くの人に慕われた。