当時は月島にもたくさんあったという駄菓子屋の記憶。所狭しと並べられていたお菓子やおもちゃ。特に「当たり付」のものには並々ならぬ集中力を発揮するのが子どもです。名人芸?を披露する塚田さん(右の方)と店のおじさんの表情が目に浮かびます。
このお話のあとも、駄菓子屋のお菓子の話は止まりません。よく覚えてらっしゃるものだと感心しました(笑)。
塚田さん(談)
あとは、駄菓子屋さんの駄菓子っていうのはちょこちょこ変わるんですけど、ずっと販売してたのは「酢イカ」「ソースイカ」。今だと「よっちゃんイカ」だけど、ブランドとしてはよっちゃんの名前はなかったんじゃないかな。何社かあったと思うんですけど。酢イカというのはピンク色の着色料。で、ソースイカというのは逆に黒に近いブラウンで、また濃い、しょっぱいソースイカ。で、ソースイカは硬くて、くちゃくちゃ噛みながら、ちょっと時間が楽しめる、と。
あとやっぱりアイスの、今でも売ってるかも知れないけど、ミナツネのあんず棒。あれは昔からほぼ同じ形で売ってましたね。
あとは、ビッグワンガムだとか、ガムがちょこっとだけついているプラモデルみたいな売り物。ビッグワンガムとは言うんだけど、ガムはほんとに一枚ぺろっと入っているだけですね。売り物としてはそのプラモデルみたいなものを売るような商品もありましたね。
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☆お話いただいた方のプロフィール
塚田秀伸さん(右)
昭和40年(1965年)月島生まれ。会社員、商業デザイナーを経て2019年2月現在、中央区議会議員。
志村秀明さん(左)
昭和43年(1968年)月島生まれ。現在も月島在住。芝浦工業大学工学部建築学科教授、博士(工学)。
月島路地ビールや月島路地マップを学生とともに制作し、月島のまちづくりを支援している。