中央区文化推進事業助成 2019年度最終報告会に出席しました
5名の審査員の方々に2019年度の活動報告を行い、以下のとおり、評価や貴重なアドバイスをいただきました。
・本当に感心している。これをやろうと思ったときに想像した以上の発展・広がりがあるのではないか。
・近所づきあいも少なくなりプライバシー保護も厳しい中で、あえて人と人の直接のつきあいを深め、プライベートな記憶を録画して公表するという時代に逆行するかのような活動であり、その点でも素晴らしい。
・これだけのことになると仕組みづくりがとても大事。「みんなもできるよ」という発信を行い、キーパーソンになる人を募るといい。
・この活動はそのままコミュニティづくりのプロセスになっている。
・ただ、これだけではもったいない。これだけストック・人脈・成果があるので、活字媒体でしっかりまとめあげるプロジェクトがあっていい。そういう魅力や可能性を大いに秘めている。それをまたみんなで作っていく体制というかムーブメントができるんじゃないか。「谷根千」は雑誌という媒体があったので、継続して、毎回テーマを掘り起こして新しい調査をして、そして、人がつながるというダイナミズムが常にあった。体験して面白いと思った人が加わっていく。
・これだけお年寄りの方々を中心に過去のことをいっぱい描かれていると、それを見た子どもたちが、「今はどうなのか?」とやる気を出して発見してきてくれるんじゃないか。そういうワークショップとセットでやったら、新旧もつながる。そういうことに興味を持ってくださる先生がいらっしゃればいいが…。
・強みは(芝浦工大)志村先生や学生と一緒にやれるということ。そういうのもあるから、もうひとつこの延長上に作り上げていくという志向があってもいい。
・気をつけないとこの種の事業はぷつっと終わってしまうことになる。いい活動だと思うので、「これを続けるためにはこれだけの資金がいる」ということを訴えていかないと繋がらなくなるし、次世代に繋げていく時もファンドレーズは考えていく必要がある。このように地域が限定されているとクラウドファンディングでやるよりは、地域の方たちで「こういう事業にはお金を出すよ」という方がいてくださればつながると思う。目の前で成果が見えるというのもあるのでそこは考えてほしい。
・例えば、小学校に働きかける時に「今、子どもたちは月島、佃島のどういうところを楽しんでいるか?」「どこで遊んでいるのか?」「どこに秘密基地があるのか?」というような視点もちょっと聞き出せると面白いかなと思う。その子どもたちが20年後、30年後にオーラルヒストリーを語るほうに回る。「今の子どもたちの中では何が一番まちの魅力なのか」を聞き出すと、照らし合わせができてくるのではないか。いずれにせよ、これだけのものをしっかりと作り上げてきたのだから、これからの発展、学校教育も含めて頑張っていただければと思う。
・新旧住民の融合は行政の悩みでもある。町会に入ろうとしても古くからの人ばかりで入れないとか、入り方がわからないということもある。こうした取り組みで、担い手講座などを行うなどすれば、別のかたちで町の活動に入っていくこともできることも期待できる。
貴重なご意見・アドバイスを活かしながら、三期目も頑張ります。ありがとうございました。