西仲通り商店街の四番街と三番街の交差点にある趣味のお履物「あずまや」四代目店主、楠さんのお話です。楠さんがこの仕事を引き継いだのが昭和40年代の終わり。その頃は男女ともにお客さんが多く、下駄屋や草履などの履物もよく売れていたそうです。その後、中国をはじめとする輸入品におされ、さらに東日本大震災などの影響で原料が高騰、さらに、職人の高齢化などが重なり、商売は難しい状況になりつつあるようです。そんな中でも、最近では若い人がお金をためて、ちょっといい履物を身に着けたいと立ち寄ってくれることがうれしいと語ります。
楠 香一さん
昭和28年生まれ。月島第一小学校卒業。
趣味のお履物「あずまや」四代目店主。
現在中央区内に残る履物店四店のうち一店として頑張っている。
先祖は築島と同時に月島にやってきて住み始めた。