昭和30年生まれの左さんが子どもの頃の、月島の夕暮れ時の風景。昭和30年代後半から昭和40年代の記憶でしょうか。路地のあちこちで、テーブル代わりになるものを囲み、つまみ片手にちょいと一杯やりながら談笑する大人。そのつまみ目当てに手を伸ばす子どもたち。大人も子どもも入り混じって、世間話をする声が響いていたのでしょう。
そして、立ち飲み屋から漂ってくる何とも言えない匂い…。視覚や聴覚だけでなく、嗅覚にも強く焼き付いている左さんの記憶です。
左久作さん
昭和30年月島生まれ。月島第一小学校卒業。日本で唯一の江戸鍛冶。祖父・父を継いで三代目左久作となるが、江戸鍛冶としての血筋をたどると江戸時代初期にまで遡る。
大工・木工職人等からのオーダーメイドで274種類の刃物を作る。包丁・刀など人を殺傷する刃物は一切作らない(包丁研ぎは承ります)。
(外部リンク)
江戸刃物鍛冶の系統―「左久弘」系について