夫が筏会社で働いていた中澤さん。このエピソードの年代は定かではありませんが、川で仕事をしている人たちに、船でうどんを出前してくれる店があったそうです。このお店は陸にも店を構えていたそうです。陸にあったお店で調理したものを届けたのか、船上で調理して提供していたのかは定かではありませんが、それだけ川が身近であったこと、筏会社など水に関係する仕事に従事していた労働者が多かったことがうかがえます。
また、ご主人と旧ソ連など外国船乗組員とのコミュニケーションに関するエピソードも語ってくださいました。ご主人の英吉さんが外国船員と物々交換したバナナをよく持って帰ってきたという思い出です。「よくでたらめな英語を話していた」そうで、英吉さんの明るさやバイタリティ溢れる人柄がしのばれます。
全編通して、中澤さんがご主人の話をするときの表情は、とても楽しそうです。