昭和52年(1977年)に当時晴海にあった国際展示場で開催された「サンスター・スーパーカー・コレクション’77」を塚田さんが見に行った時の話です。全国的なスーパーカーブームだった当時、憧れのスーパーカーを実際に見た興奮が伝わってきます。
ほとんどの男の子がスーパーカーに夢中になった時代。「俺はランボルギーニが好きだ」「いや、フェラーリがいい」「ワイルドなランチャストラトスが一番」…みんなお気に入りのクルマのカードを集めたり、交換していました。関連グッズをおまけにつけたお菓子、プラモデルもたくさんありました。
塚田さんの話の続きです。
「なにせ子供を集めるにはスーパーカー一台持って来れば子供が集まる。“何月何日どこに、カウンタックが来る”とか、そういう子どもを集めるイベントたくさんありました。
それこそカウンタックのLP400とLP500では何が違うとか、これはレプリカでエンジンがどうたらこうたらって。
当時は、普通のお金持ちでもそういうスーパーカーを買うっていうことがあまり考えられない時代に、ヨーロッパ、一部アメリカのエキゾチックなスーパーカーと呼ばれるものをどなたかが輸入されてきて、それを見せてくれるというと、カウンタックが来るなんていうと子どもは熱狂して見に行く、と。それが77年をピークに、その前後4年間くらいはあったんですかね」
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☆お話いただいた方のプロフィール
塚田秀伸さん(右)
昭和40年(1965年)月島生まれ。会社員、商業デザイナーを経て2019年2月現在、中央区議会議員。
志村秀明さん(左)
昭和43年(1968年)月島生まれ。現在も月島在住。芝浦工業大学工学部建築学科教授、博士(工学)。
月島路地ビールや月島路地マップを学生とともに制作し、月島のまちづくりを支援している。