月島警察署所属の警察官だった大山さんのお父さんの人情味あふれるエピソードをまとめました。
1つ目は、ある丁稚が旦那さんからタバコを頼まれたのにタバコ店が閉まっていて困っていた時のやりとり。2つ目は、交通違反でタクシー運転手を捕まえたものの、それで免許取り消しになってしまうとわかった時のやりとり、3つ目は以前、西仲通りの派出所の前にあった木の上に登り、人々が見守る中、何かを抱いて降りてきた時のエピソードです。
それぞれのエピソードの年代は定かではありませんが、昭和20年代後半から30年代でしょうか。「その当時は、"警察は怖い"というイメージを和らげようと取り組んでいた時期だった」(大山さん)とのことですが、お父さんは本当に「気は優しくて力持ち」を地で行く方だったのだろうと、大山さんの表情を見ていても感じます。
大山隆三さん
昭和26年月島生まれ。
月島第二小学校、月島第二中学校卒業。
祖父の代から数えて月島で三代目。職業は元寿司職人。
父は月島警察署の警察官。人情味のある人柄は多くの人に慕われた。