インタビュー前に左久作さんが鋼づけという作業を見せてくださいました。我々には鉄クズ置場のようにしか見えない(失礼しました!)ですが そこにはとても古い時代の和鉄が転がっています。 真っ赤に焼けた鉄は、目視だけで温度を判断。しかし、凝視すると目がやられてしま…
左さんによると、地名がつく鍛冶職人は「京鍛冶」「江戸鍛冶」だけ。今ではそのほとんどが絶えてしまっているそうです。 江戸鍛冶の定義は何かとお聞きしたところ、ひとつは「多品種少生産であること」。左さんはなんと274種類の刃物(主に大工・木工職人の道具)に対応できる…
左さんが使っている道具について、いくつか説明してくださいました。 画面向かって右に映っている、いかにも年季の入った大きな機械の名前は「スプリング・ハンマー」。先代の頃から使われていて、これより新しいものが博物館に展示してあるそうです。 そのほか、鉄を挟む道…
鍛冶屋の世界では"技は盗むもの"。江戸鍛冶である三代目左久作さんが先代である父から教わったものは、大師匠であり曾祖父でもある三代目左久弘さんが考案した、鉄と鋼をくっつける"くすり"の配合でした。 また、左さんはまだ先代を…
江戸鍛冶・三代目左久作さんのもとには、全国、世界で活躍する職人からさまざまな依頼が舞い込みます。中には古い道具を復元してほしいという依頼もあるようです。その時に、どのように判断しながら復元していくのか?お話いただいた一部をまとめました。 後半は、鍛冶屋ならでは…
左さんは、大師匠である左久弘派、そして、祖父(初代)・父(二代目)である左久作派の流れを受け継いだ江戸鍛冶。 主に大工や木工職人のために刃物を作っていますが、その対応の幅の広さがわかるお話です。 その道具を使う人たちが一流であれば、当然求められる品質も高く…