第12回中央区まるごとミュージアム2019 イベント報告

2019年11月4日(月・休)に中央区各所で開催されたまるごとミュージアムに「まちの記憶『月島百景』-月島らしい生活の営み-上映会とスポット巡り」として参加し、イベントを行いました。

当日キャンセル5名あったものの、第一部では参加者13名、第二部では10名と、ご参加いただきました。
ご参加くださいました皆様、どうもありがとうございました。
お楽しみいただけたようで、スタッフ一同大変嬉しく思っております。

[第一部 10:00~13:00 講演&ビデオ上映]

第一部では、芝浦工大の志村先生から、オーラルヒストリーの意義について、次に月島、佃島の町割についての歴史的な意義についてのお話を伺いました。テレビで放映された月島長屋学校の活動の様子も見ることができ、メンバーが和気あいあいと集っている姿が微笑ましかったです。

その後、今年度収録させていただいた月島と佃島の方々のビデオを見ていただきました。月島の狭い路地にあったもんじゃ屋のおばあさんのこと、長屋は狭いとも思わず、家族も奉公人も一家族として過ごしていた様子など、今は失ってしまった生活の中の温もりと、子どもたちが無邪気に遊んでいた姿が目に浮かぶようでした。佃島の重鎮のお話は歴史の重みと、語る方の語り口から思わず笑みがこぼれてしまう場面も多々ありました。


 

[第二部 14:00~16:00 ビデオを見ながらまち歩き]

第二部では、月島のわたし公園、職工さんはじめ大勢の人たちが一日に4000~5000人も渡船通りを行き来していた様子や、草市の発祥となった本芳寺のある通りの様子(駿河屋酒店の村田さんから)、清澄通りは戦中戦車が走っていたこと(宮本邦夫さんから)、西中商店街の旧交番のある通りはかつては浅草のような賑わいを見せていたこと(せとものかね重の寺本さんから)など、AR付きビデオマップを使ってのまち歩きを行いました。実際にビデオに登場してお話しされていた方から直接お話を伺えたのもとても良かったとの感想をいただきました。
タブレットでの動画上映には少し工夫が必要だということが反省点です。

参加者の方々からは興味深った、今まで住んでいても知らないことばかりだった、いろいろ知ることができて楽しかった、これは認知症予防にもなるなど、医師の方からもいいワークショップであると、お褒めの言葉までいただきました。



オーラルヒストリービデオの上映とそれを基にしたまち歩きは、世代間交流の一助になることも一つの大きな目的としています。
このような場を利用して参加していただくことで、まち探訪の再発見、まちへの愛着づくり、世代間の触れ合いなどが培われていくことを願っています。今後もご参加ください。お待ちしております。どうぞよろしくお願いいたします。
 

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